日永うちわ
最近、雨が多いですね。
” 梅雨 ”が今年も到来したようです。
ジメジメしていて、なんだかなぁと思いますが、
森や大地は拍手喝采で大喜びなわけですね。
過酷な暑さを耐え抜く準備なのかもしれません。
梅雨が明けると、
「今年は〇〇年に一度の猛暑日になります!」
というニュースが連日で流れる日々が、訪れます。
近年の環境の変化は著しいなぁと感じる昨今です。
クーラーは最低限にしましょう。
クーラーの温度を少しだけ上げましょう。
クールビズを推進しましょう。
地球に優しいことをしましょう。
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うちわを使いましょう。
ということで今回は、うちわを作ります😊

今回お越し頂いたのは、三重県伝統工芸品のひとつ「日永うちわ」の職人である稲藤さんです!
ただのうちわではありません。

どう違うのか?
まず、うちわの柄の部分。
ここを一本の丸い竹を使用しています。
他の木製の柄やプラスチックの柄と最も違うのは、”風の質”。
扇いでみないと分かりませんが、すごく風が柔らかい😳
日永うちわの竹は弓のようにしなります。
使っている竹は釣竿に使われるものと同じもの活用しているんだそうで🧐
その竹を細かく割き、交互に袋状へと編んでいるんです。
この、” 立法的な竹を平らな扇状に張り上げる技術 ”。
この技術を現在保有している人物は稲藤さん、ただ一人なんです。
さぁ、私たちはそんなものを果たして作れるものなのか。

さすがにそれは難しい。
なので竹の張り上げをあらかじめしてある骨組みを持ってきて頂きました。
まず、骨にのりを塗り込んで、紙を貼り付けられるようにします。


両面ともに揃うように紙を貼り付けて行きます。
ここまでは苦戦しながらも、まだまだ大丈夫そうです。

余分に竹がはみ出た部分は丁寧に切り取って、

ふちの部分をしっかりと押さえ込んでいく。
あれ、
順調なんじゃないか?
今回の皆様の手先が器用なのか、比較的スムーズに作業が進んでいきます。
と思っていた矢先、

甘かった。
この垂れている長細い紙が見えますでしょうか?
こちらはうちわのふちのカットした部分を止めるために貼る” へり紙 ”
というものですが、これが難しい。
ヒラヒラして、紙が捕まりません。
特に男性陣が苦労していました。
やはりそう簡単にはいかないものですね。
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そして全員が止め終わって、完成!

日永うちわの柔らかく上質な風。
魅力的な絵柄。
手元にあったらついつい扇ぎたくなってしまう。
そんなうちわに出会いました。
今年は浴衣を身につけ、日永うちわを携えて
夏祭りに行きたいものです😁
「日永うちわ」 稲藤 http://inatoh.co.jp